照明器具の取り付けや交換は、DIYで行える場合もありますが、電気工事が必要となるケースもあります。電気工事は、電気工事士の資格を持った人しか行うことができません。資格を持たない人が電気工事を行うと、感電や火災などの事故につながる危険性があり、法律で罰せられることもあります。では、どのような場合に電気工事が必要となるのでしょうか?まず、最も一般的なケースは、照明器具を新しく設置する場合です。新築の家や、リフォームで照明器具の位置を変更する場合など、配線が全くない場所に照明器具を設置する場合は、電気工事が必要となります。電気工事士が、分電盤から照明器具まで配線を敷設し、照明器具を取り付けます。次に、照明器具の種類によっては、電気工事が必要となる場合があります。例えば、天井裏の配線に直接接続するタイプの照明器具(直付け照明)や、ダクトレールを設置する場合は、電気工事士による工事が必要です。これらの照明器具は、配線との接続に専門的な知識と技術が必要となるため、DIYでの取り付けは非常に危険です。また、コンセントやスイッチの増設・移設も電気工事が必要です。照明器具の近くにコンセントがない場合や、スイッチの位置を変更したい場合は、電気工事士に依頼して、コンセントやスイッチを増設・移設してもらう必要があります。さらに、照明器具の容量(ワット数)が大きい場合も、電気工事が必要となる場合があります。一般家庭の配線は、使用できる電気の容量が決まっています。容量を超える照明器具を使用すると、ブレーカーが落ちたり、火災の原因になったりする可能性があります。照明器具の容量が大きい場合は、事前に電気工事士に相談し、必要な工事を行ってもらいましょう。その他にも、漏電している場合や、配線が劣化している場合など、電気系統に問題がある場合は、電気工事が必要です。これらの場合は、感電や火災のリスクが高いため、早急に電気工事士に点検・修理を依頼しましょう。照明器具の取り付けや交換は、DIYで行える場合もありますが、電気工事が必要となるケースもあります。安全を最優先に考え、電気工事が必要な場合は、必ず電気工事士の資格を持った人に依頼するようにしましょう。